このカードは、分光反射率特性の異なる二つの色は、光源の分光反射率特性を変化させることにより、ある点で色の見え方が一致するという、メタメリズム現象を利用して作られています。
この2種のカードは(1)(2)の2枚の色票から構成され、それぞれの色度条件を判断できるようにしてあります。(1)と(2)の色票が近似して見える光源の状態はそれぞれの色評価に適した条件と言えます。 (1)に対し(2)が大きな色差を示す場合は、より近似して見える場所を探して色を評価する必要があります。
D50は日本印刷学会推薦規格である光源の状態が色温度5000Kに近く、印刷物の色校正に適しています。
また、D65はJIS規格である光源の状態が色温度6500Kに近く、合成昼光D65あるいは直射日光を避けた自然光の条件と類似しており、一般的な色評価に適しています。
このカードは、照明の条件が色の評価に適した演色性と色温度であるか否かを、手軽に判断する道具として作られています。簡便性を重視しているため、光源の演色性を精度良く判定する能力は無く、演色性の良い場所を探したり、供給する側と判定する側で相互にレベルを合わせたりする道具としてお使い下さい。